たねまるブログ

高知県に移住して、パンを中心にお菓子やジャムなどを作っています。自分達がおいしいと思えるものを、出来るだけ安心な材料で。今の活動の中心は、高知で毎週開催されている日曜市です。

イーストと天然酵母

パンを販売していると、これは酵母ですか?とたまに聞かれます。


以前は酵母も使っていたし、まだ看板にちょこっとそんなことも書いているからややこしいことしてるのは私なんですけどね…



今はうちは酵母は使っていません。


秋くらいに起こして使っていたのですが、どうも自分の今の生活では酵母を元氣に維持しておくほどの余裕がありません。


それに、正直な話、酵母ち長期間うまく維持できたためしがなく、仕事ベースに乗せるやり方を知らないのです。


以前、もっと農的な暮らしをして、自然派をきどっていた時は「酵母でないとパンでない」と頭でっかちになって日々酵母生活をしていた時期もありました。


その頃は、まだ酵母パンは先駆けで、酸っぱくてもOKのような世界だったけど、ここ数年でパンの世界は飛躍的に変わったというか、枝葉が増えたなーと感じます。


昔から変わらないパンもあれば、酵母パンの草分け的なお店もまだ現役で、新たにマニアックに分析して作るような男性的な世界のパン、小規模だけど粉を自分達で挽いたり酵母を自在に扱って世界観のあるパンを焼くお店……

(キリがない、笑)


酵母、いつか取り入れたい氣持ちはあります。やはり、ダイレクトに感じる小麦の香りや独特の旨みは懐かしく思い出します。


でも、イーストのパンもとても好きで。


軽やかさ、ふっくら感、イースト独特の香り。


うちは、比較的低温の発酵で小麦の味を生かしていますが、やはり出来上がりがスピーデイーなことも、私の性質に合っています。


昔、酵母パンにはまってイーストパンなんて…と偏屈ぶってた自分が今の自分を見たらどう思うだろう?


クスッと笑える余裕がある、今の自分になれて良かった~と思います。



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(ニーダーという機械2台で捏ねてもらってます)